小瀬はどうなった?


実に口惜しい。


先日の書き込みにもあったように、本来ならば甲府で試合にありつけたはずなのだが、
日頃の行いが悪いのか、こんな時に限って熱と寒気に襲われて、泣く泣くラジオ観戦に。


結果については特筆すべきことはない。ただ、ラジオ越しに実況兼解説兼ライターのS氏が「バレー、バレー!!!」「まだある、まだある」と連呼するのを聞くだけで
負けなかっただけまだまし、とするべきであることが良く分かった。


先週も思ったけど、まだまだチームとして出来上がってないんだなぁ、と。
きっと今後もしばらくはこんな感じで煮え切らない展開でしょうね。


でも、私は仙台を見続けて「裏切り」や「待ちぼうけ」には慣れている。
昇格もいいけど、丁寧に試合をこなす過程で秋には何かしらの見せ場を演出するチームになれればそれでOKと今年は思っています。


それよりも気になるのは甲府。今回は行けなかったけど、私が見たかったのは試合もさることながら、甲府の盛り上がりぶりでした。


私が最後に甲府に行ったのは00年3月の水曜夜の小瀬。弱小、平日、強風。
無駄に広い公園の一角に客を遠ざける要素がこれでもか、と詰まった
「It's a J2」と甲斐の山々に叫びたくなるような環境だった。


この時の観衆は1000人もいなかった。(公式記録分かる方いますか?)あまりの静けさに耳が痛くなった。


当然、地元の反応も冷ややか極まりなし。甲府の中心部を練り歩いても全くホームタウンの匂いもしなかった。
いつしか私の中で甲府は「死」を連想させる都市になった。


「いつ潰れてもおかしくないから行ける時に行っとこうぜ!!!」
甲府のアウェイゲーム時には不謹慎なモチベーションが湧き上がった。


あれから5年。しばらく行かない間に甲府が変わったという噂をあちこちから聞いていたので
どのように変わったのかをこの目で確かめたくて、楽しみにしていた。
それなのに、自分の体がそれを許さなかった。


デジカメも用意して、今の甲府の姿をしかと記録しようとしていたのに。本当に悔しい。


今日の観客数は5843人。人口は山梨県全体を見ても仙台市のそれよりも少ないことを考えると、実数以上の価値があると思う。
小瀬名物の強風は相変わらずだったみたいだけど、チームを取り巻く環境が良くなったのは確かなようだ。


仙台もJ2最下位から這い上がって一度は昇格を果たして、それまで散々バカにしてきた一般民を見返せた気がして実に晴れやかな気分だったけど、
仙台よりも遥かに長い期間成績低迷して、チームの存続にも向き合ってきた甲府鳥栖あたりが昇格する時ってどんな感じなんだろう?
「悲願」「感激」なんて生易しい表現では足りない喜びがあるんだろうなぁ。


昇格ってただ単にチームが強くなるだけじゃなくて、どんなに弱くて苦しくても、
それに負けずに信じ、支え続けた自分に対するご褒美なんだってことを思い出しました。


勝っている時、強い時しか見ようとしない人はこんな気持ち味わえっこない。
苦楽を共にしてこそのみ、本物の感動が手に入る。



だから、開幕2試合上手くいかないくらいでソシヲあたりでネガティブキャンペーンを展開しているそこの君。
まだまだ鍛え方が足りないよ!!