世話の焼ける子供

仙台はどこまでいっても仙台だった。何故毎度毎度こうも負けっぷりが壊滅的なのだ?これはもうチームの伝統なんでしょうね。
誰が監督だろうと、どんなに優秀な選手が加わろうとも、朱肉と交われば赤くなる。今年もこんな場面に何度か見舞われるのか…
ベルデニックもこれほど出来の悪い、世話の焼ける馬鹿な子供のような
ムラッ気タップリのチームを受け持つのは初めてだろうから、頭痛いでしょうね。


小針の怪我など、予期せぬ事態がこの惨劇の遠因なのは間違いないけど、運を呼び込む程の地力が無かったとも言える。
起こるべくして起きた必然の受難ですよ。
過去何度か書いてきたけど、やはり今年の仙台は昇格に相応しい戦力を持ち合わせていない。
何が何でも昇格したい、という怖いくらいの執念も感じない。下手な夢を見てはいけない。


嫌なデータを引っ張り出すと降格後の翌年、開幕戦を落としたチームは全て昇格に失敗している。

99 札幌 0−1大分
02 福岡 1−2大分
03 札幌 1−3横浜FC

もっとも今年は京都も負けている訳ですが・・・
結果よりも選手やチームの成長の過程を見守るのが精神安定上よろしいと思われます。
ベルデニックが若手の育成に主眼を置いてることは、決して的外れじゃないし、1試合で全てを否定するのはソシヲタで十分。


その参考となるデータを紹介します。
ベルデニックが過去指揮したチームは開幕戦を1度も勝っていない

01 市原  1−4磐田(寿人が得点している)
02 名古屋 0−2磐田(点差以上に力量差を見せ付けられる)
03 名古屋 2−2清水(2−0から追いつかれて実質は負け)
04 仙台  0−4横浜FC(説明不要。世紀の糞試合)

それぞれのチーム事情が違うから鵜呑みにするのは危険ですが、すぐに結果の出る指導者では無い事が読み取れます。
どの年も開幕戦の結果を踏まえて修正点を見出したのか、その後は調子を上げて一定の結果を収めているのも見逃せない点。
ベルデニックもJ2初体験だし、下部リーグを舐めていた節もあったんだろうし。
つまらん先入観を捨てて一巡するまでは対戦相手の分析と自チームの適正判断の場と考えて良いと思います。
J2の特徴を掴んで、如何に自分の信念・理想を封印して柔軟な対応が出来るかが鍵になる。
J2を勝ち抜く為の鉄則は確かに存在する。郷に入れば郷に従え。ベルデニックも早くそのことに気付いて欲しいもんです。


とにかく、のっけからぶん殴られたのは現状の厳しさと危機感を植えつけるには返って好都合だったのではないかな、と。
今はベルデニックにチームを根本から立て直す時間を与え、その様子を静観する時期、我慢のしどころということです。
夏場になってもまだ改善の兆しが見えないのであれば、また色々と考えるところが出てくるのだろうけど。


今は最低・最弱。でも必要以上に悲観することも無い。それが私の今年のチームへの評価です。
ただ、監督があまりのへたれっぷりに「No idea」なんて捨て台詞吐いて国外逃亡しないか激しく心配。
仙台とスロベニアとの相性が最悪なことは、過去に実証済みな訳だし。