戦いのあと

ああ、悔しい。本当に悔しい。


何が悔しいって観客数ですよ。
20062人ってヤバイでしょ。仙台スタジアムのキャパは19694だから、どう頑張ってもこの数字を越える事は出来ない。悔しい。
宮城スタジアムでやったら逆に客減りそうだし・・・。


試合始まる時にパッと見て15000はいるなぁって思ってたけどフルハウスになるとは驚いた。
単純にみんなこのカードを楽しみにしていたであろうことを実感。
仙台×山形を巡る因縁は食うか食われるかの特別なものであることを、今回初めて足を運んだ新参サポは覚えておいて欲しい。

試合そのものはこちらに退場者が出たこともあってドローでも仕方なかったと思う。(本来なら引き分け=負けだけど)
残り3回、全て勝ち鬨を上げることを条件に今回の結果を甘んじて受け入れようと思っている。


この試合、ある事情の為にメインのど真ん中で観戦した。山形の監督・「非国民」の鈴木淳氏の様子を見届ける為だ。
開幕前、3月の「前哨戦」の時は指示も出さずに大人しくベンチに引っ込んだままで監督らしい仕事は何もしていなかった。
そのことが妙に気になっていて、この2ヶ月で氏がどう変わっているのかを確かめたかったのだ。



・・・何も変わっていなかった。私が確認した限り、ピッチ脇まで飛び出していって選手に声を掛けていたのは2・3回だけだった。


ここで私が山形支援者の神経を逆撫でするような予言を。

鈴木淳、危うし

試合中に選手に指示しないなんて職務怠慢もいいところだ。
今は調子がいいから黙っても上手くいくかもしれないけど、一旦歯車が狂った時にどうするつもりなんだろう?
能力の高い選手を集めて、後は自由にやらせていれば万事上手くいくとでも思ってるのだろうか?サカつくじゃないんだぞ!!


3月の時点では選手の特性を見極める為に敢えて何も口出ししなかった、と好意的に捉えていたが、そうではなかったみたいだ。
それにしても鈴木武一もこっちが苛々するほど指示出しをしなかったし、これは東北電力出身者の悪しき伝統なのか?
90分間絶え間なくピッチギリギリまで飛び出して
身振り手振り声を枯らしていた仙台・ベルデニックとは好対照を描いていた。


日本人は子供の頃から詰め込み教育を受けているから、
ある程度役割を限定して与えた方が力を発揮しやすい。そういう民族なのだ。
この国民性を無視してはいけない。日本人の特性に即した指導をしなければ、ことJリーグではいい結果は生まれない。
指導者には人の数だけ考え方やポリシーがあるから、そのスタイルを否定する気はさらさら無いけど
日本人の能力をより引き出す可能性を現時点で持っているのは、淳さんよりベルデニックだと思う。
個人的には淳さんには色々な思い出もあるし、頑張って欲しいんだけどなぁ・・・。


更に、メインの中心にいると山形を応援する声が前後左右から聞こえてきて、対抗心を掻きたてられてそれはいい刺激になった。
何よりバックに陣取る青白と黄金色のコントラストが実に鮮やかだったし、両方の応援の質を比較することも出来た。
生意気言わせて貰うけど、仙台って人数の割りに全然声出ていないよ。もっともっとやれる筈だ。必死になってない奴が多すぎる。


いつも応援の最前線にいてはこんなことには気付かなかったし、メインなりの楽しみ方があることも知って勉強にもなった。
声を出して飛び跳ねるのも楽しいものだが、そこから離れて外から応援を眺めれば、中にいると分からないことが見える。
皆様もたまにはメインからマターリ地蔵してみてはどうでしょうか?