一難去ってまた一難

月並みな表現ですが、勝ちと同じですな。
やっぱり仙台というチームは一度流れを掴むと簡単には止まらない。これは遺伝子レベルで刷り込まれている伝統なんですよ。

落とし穴に嵌るとするならここだ、と思っていたのですが、私の想像以上に選手とサポーターが頑張ってくれました。

過去に散々悲劇や惨劇の舞台*1となった甲府で、2点差を追いつくとは、苦々しい歴史を知る者としては感慨深いものがあります。


1つ大きなヤマ場を切り抜けたと言っていいでしょう。
しかし、一難去ってまた一難。次のホームでの鳥栖戦もこれまた相性激悪なんだなぁ、これが。

99年にベガルタ仙台となってから、ホームでの鳥栖戦は通算1勝5敗。このうち先制された試合も6試合中実に5試合!!
仙台が先制したのは昇格目前に地獄を見た*2あの時だけ。
名古屋がカシマで11年間全敗*3だったり、浦和が瑞穂で狂ったように虐殺される*4ように、ホームの鳥栖戦は呪われた鬼門。
技術・戦術だけではなく、得体の知れない相性ってのも勝負を語る上では中々バカに出来ない代物ですよ。


只でさえ仙台スタジアムはサポーターの雰囲気がピッチにもハッキリと伝わってしまう場所。少しの油断も厳禁。
気持ちの緩みはそのまま結果となって跳ね返ってくるのも仙台の体質。思えば鳥栖戦はそんな空気の時が多かったように思う。


何より前回鳥栖には0−3と成す術無く砕かれている。その悔しさを忘れちゃいけない。倍返しするくらいの気持ちで行きたい。
松本育夫の熱血ぶりに負けないだけのパワーを見せないと試合も勝てない。


このいいムードを壊したくなければ、相手を舐めてかかるな!!怒りの炎を燃やせ!!勝ちたい気持ちを前面に出して応援しろ!!
選手はその空気を敏感に感じて力以上の物を発揮する。ピッチとスタンドの真剣勝負が仙スタの歴史を演出してきた。


とにかく、自分に出来ることをサボらず緊張感溢れる空気を作り出せれば自然と結果は付いてくる。変な楽観ムードは要らない。


試合後、菅井のユニをひったくろうとしていたサポーターがいたらしいけど、
私の顔見知りにちょっと心当たりがあるんだけど・・・
鳥栖戦の時にそれとなく聞いてみよう(笑)。

*1:98年は40℃の猛暑に加え、6失点に私の怒声が韮崎の夏空に響く。00年は平日夜に900人が見守る全敗対決に破れ、帰りは失意のどん底で8時間沈黙のまま、深夜の東北道を爆走。01年は今更説明の必要も無いだろうから割愛

*2:2-0とするもその後逆転負け。自力での昇格が消える

*3:J発足から11年、名古屋はカシマスタジアムでは全試合敗戦。引き分けすら無い

*4:94年2−7、99年1−8が代表的。その他4失点、3失点多数。更には過去名古屋が大掛かりな連敗時には決まってそれを止めたのが浦和