フーリガンの真似事

アジアカップ。決勝戦の中国×日本戦を控えて全国放送のニュースが珍しくこの話題を大きく取り上げている。


勿論、日本戦でスタンドを埋める中国人から浴びせられる豚の泣き声のようなブーイングで表される反日感情の数々について。


こんなにも中国人が日本に牙を剥くのには、それ相応の歴史・出来事があったのだろうから、
戦争のことなど当然何も知らない世代の私などがとやかく言う資格はないのですが、今回のブーイングを見て思う。

あんたらのブーイング、ぜんっぜん怖くないよ!!

親指を下に向けたり、中指を突き立てて精一杯敵意を表しているのだろうけど、
多くの顔が笑いながら下品なジェスチャーを繰り出しているのは一体どういうことか?


あの薄汚い笑みが心からの憎しみを込めたメッセージという実感を感じさせない。
本当に憎くて仕方ないのなら、もっと顔を真っ赤にして必死の形相で訴えるものじゃないの?


まるで大多数のスネ夫が孤立無援ののび太を小バカにしているような、ただの悪ふざけにしか見えないんですけど。


あの狂ったとしか思えない奇行は、中国人が自分の土俵だからこそ出来る訳で、
逆に今回の舞台が日本の聖地・国立競技場であったならば、彼らは今回と同じ真似が出来るのだろうか?
靖国神社参拝反対!!」だの、「戦争責任への謝罪をしろ!!」だの、と相手の庭で声高く主張する度胸があるのか?


スネ夫数人で何万ものジャイアン相手に立ち向かう勇気があるのか?


スポーツに国際・政治的要素を持ち込むのはいつの時代も同じだし、
様々な要素が複雑に絡み合うから試合に一層熱を傾けるというものだと思う。
ゲームに乗じて何かを主張したいのなら、人が死なない程度に大いにやって頂いて結構。


でも、あの中国人の騒ぎようを見てると、場の空気に流されて踊らされていた10年前のJリーグブームを思い出す。
訳分からんけど、取り合えず騒いどけっていうあのノリ。
笑いながら挑発的なポーズを取るあたりなんかまさにそれ。フーリガンの真似事をして楽しんでるだけなんだろうなぁ。
本場のイングランドのそれなんかとは比較にならない。
酒の入った大男が手当たり次第に物を投げて蹴って街の真ん中を暴れまわってるんですよ?想像出来ますか?


ああいうポーズはお遊びや何かでやるにしてはタチが悪すぎますよ。
どうせやるなら本気の感情を込めて、相手を殺すくらいの気迫で向かって来い!!


肝心の試合の方ですが、日本が普通に2-0くらいで勝つでしょうね。
85年のメキシコW杯予選でプロリーグの無かった日本がプロリーグを先に作った韓国に完敗したように
プロリーグが創設されてまだ幾ばくも経っていない中国に対して、
曲りなりにも12年Jリーグを運営させてきた日本が貫禄を見せるでしょう。


中国より多くサッカーに費やしてきた時間の差をここでハッキリ示さなくてはいけない。
ヘラヘラしながら冗談では済まされない締まりの悪い態度も相まって、
私が日本代表の試合でこれだけ負けなくない気分になったのも久しぶりですよ。