快進撃の陰にあるもの

昨日でセンバツの全日程を終了。優勝は愛媛の済美。初出場・初優勝の快挙を成し遂げました。
http://senbatsu.mbs.jp/
それも創部2年でこの偉業を達成するのだからただ「凄い」の一言です。
この結果の要因はいくつも考えられます。まず打線が強力だった。準々決勝の東北戦で9回裏2−6の劣勢からの大逆転!!!
メガネッシュから起死回生のサヨナラホームランという三流漫画のような粘りも見せて運も回ってきた。
率いる上甲監督は宇和島東時代にもやはり初出場初優勝させているなど、甲子園を知り尽くしているのも見逃せないでしょう。


でも、私的に済美快進撃の最大の源を挙げると・・・

女の黄色い声援!!

済美が創部2年であることは前述しましたが、それもそのはず。それまで同校は女子校だったんですから。
男子生徒募集と同時に部も発足した、ということです。
だから学校全体の男女の比率も当然女子が大多数だし、甲子園の応援風景も女だらけで、
男性視聴者を俄かに喜ばせるものでした。
(心なしか試合中のアルプススタンドを映す頻度が済美の場合は他校より3割増しだったように思う)
日頃野球漬けで遊びたい盛りの高校球児が
甲子園の晴れ舞台で女生徒の甘ったるい声援を受けて嬉しくない訳がないってもんです。


Jリーグでも完全優勝を成し遂げた磐田・横浜の応援で目立つのは女のキンキン声。う〜む、何やら匂ってくるものがある。
いつぞやの日記にも書いたけど、野郎共の野太い声よりも乙女達のか細くも優しげな声の方が男にとっては耳に心地良くて
ことスポーツにおいては何かしらの力を与える物なのかも知れない、と改めて思わされます。
やはり人間という生き物は、本能の前には正直になってしまうものなのか・・・


それにしてもいくら女の声援に済美の選手がヤル気満々だったとはいえ、東北の負け方はお粗末の一語。
悪夢を見た9回の守り。明らかにメガネッシュの球威は落ちていたし、
その辺りの見極めを監督の喪黒福造こと、若生正広氏が誤ってしまった。
あの結末は「まさか」でも、そのまさかを演出したのは選手の状態を見定められなかったツケが回った結果。必然の上の偶然なのだ
甲子園は監督の采配が大きく物を言うことの証明には充分なものだった。