村田さん、頼むよ

本日河北朝刊より

大宮戦の予想先発(3−6−1)
          佐藤
      大柴      財前
  村田             原崎
      石井      菅井
  村上     ガスパル   数馬
         
          高桑

FWマルコスが来月上旬復帰へ
仙台のベルデニック監督は15日、FWマルコスが早ければ5月上旬に復帰する
見通しを明らかにした。(中略)ベルデニック監督は「半年以上試合に出場して
いないことを考えると、通常は1ヶ月以上の実戦トレーニングが必要」としながら、
「けが人が多いこともあり、状態を見ながら10日程度の練習で試合に出てもらう
こともある」と語った。

毎回メンバーもシステムもコロコロ変わるというのは、まだ選手やチームに適した戦い方が見極められてないということか・・・
まだまだ試行錯誤の状態は続きそうだなぁ。


そんなことよりも強く感じたのは、このメンバーの大半がJ1時代に加入した面々であること。
前回昇格した時からいるのは財前と村田と村上だけか・・・
3年も前の話だから顔ぶれも変わっても不思議は無いのですが、それにしても落ち着きが無さ過ぎる。


長年チームにいれば何でもいい訳じゃないけど、チームと共に苦楽を味わってきた人間には何か特別なものがあると思う。
話を01年に戻せば、あの奇跡的な昇格への最後のフィナーレを飾った財前のボレーは私たちの永遠の語り草だし、
生き残りを賭けた10月の大宮戦で安藤と激突し、顔面を骨折しながらも最後までピッチに立ち続けた
村田のガッツ溢れる姿は周りを奮い立たせ、更にチームを結束させるキッカケにもなった。

村上もあの頃は主力としての働きこそ無かったものの、練習から積極的に声を掛けてなどして
チームのムードメーカーとして下支えとして貴重な役回りを担っていた。
それぞれがそれぞれの形で仙台の為に貢献してきたのです。

要は他の選手よりも長く居る分だけ、この3人はチームに対する忠誠心が強いのです。
この苦境を誰もが良くは思う訳は無い。今の仙台を救い出せるとするならば個人能力の向上は当たり前として
どれだけチームの為に身を粉にして働けるかも大事な要素ではないだろうか。


その意味では昨日や一昨日来た選手には「仙台の為に」という気概はあまり期待出来ない。
昇格の喜びも降格の悲しみも両方味わってきた者が一番危機感を持っているだろうし、
彼らの背中に我々サポーターの願いも一緒に背負ってプレイしている気もする。

特に村田は札幌時代も合わせて3度昇格の経験をしている。昇格することがどんなことなのか、
その為には何をするべきなのかを知り尽くしている。
今の仙台に最も欠けている戦う姿勢を植え付けられる数少ない頼もしい存在だと思う。
技術では劣っても気迫でカバー出来るところを見せて周りを鼓舞していって欲しい。


そういえば、チーム最古参で唯一「緑」の時代を知ってる元祖仙台系ビジュアルもやしっ子はどうした?
本来なら年齢的にも生い立ち的にもヤツこそ一番苦しい時に中盤の底に仁王立ちして
「仙台の心意気」をフィールドに吹き込むべき人材なのに。
まぁ、もうとっくに中軸として君臨すべきなのに伸び悩んでる現状が仙台の現実を何よりも物語っているのかも知れないが。